あゆみの歩み

1974  現園長鮫島里子が0歳(産休明け)~3才までの保育を自宅で始める
1977  障がい児を受入れ、専門家・保護者と共に学び合う保育をする
1989  「さくら・さくらんぼ保育」を学び、園の保育に取り入れる
1993  0歳児から年長までの一貫保育をスタートし、九州の交流保育に参加
1996  第一期卒園児を出す
2011   NPO法人化に向けて、保護者と協力しながら動き始める
2012  「本渡あゆみ保育園」から「天草あゆみ保育園」へ改名
2013  「NPO法人天草あゆみ保育園」設立
2015  「地域型小規模保育園」3才未満児認可
2016  「あゆみ保育園40周年記念同窓会」開催
 
1970年代になると勤めに出る母親が急増し、天草では、産休明けや保護者の勤務に合った長時間保育をする保育園が不足していました。保護者の要望に押されて、子ども1人、保育者1人から、自宅を解放して始めた「天草あゆみ保育園」(旧、本渡あゆみ保育園)です。暗中模索で保育を続ける中、全国保育団体発行の「ちいさいなかま」の読者会を園で始め、講演会などに取り組み、事務局として10余年ばかり、地域の保育者と一緒に学び合ってきました。また、障がいや弱さを持つ子どもと出会い、専門家のアドバイスを受けながら、保護者と学び育てることになりました。
 
その後、さくら・さくらんぼ保育実践集「あすを招く子ら」の本に出会い感動し、斎藤公子先生の講座を学び始め、さくら・さくらんぼ保育に魅せられていきました。「どの子も育つ保育とは」を意識して、保育講座に参加。九州や全国で学び合う保育者集団と交わり、就学前までを見通した保育をすることになりました。交流保育では、子ども集団で育ち合い、園内では年長に憧れ、育ち合う姿があります。保護者の御支援で42年間過ごしてきました。
 
人間の土台作りである幼児期は、自然の中で太陽と水と土にまみれ、子ども自ら五感を充分に働かせ、遊びきるような環境を整えてやりたいと思います。しなやかな身体と心が育つ毎日のリズム運動を大切にし、安心安全な食事に心がけ、保育内容の充実をめざしていきます。昨年からは、「天草あゆみ保育園」が継続し、発展できるようにと、保育者と保護者が知恵と力を寄せあい、念願がかなって2013年1月NPO法人天草あゆみ保育園が設立しました。
 
また、2015年4月より国の子育て支援制度により、地域型小規模保育園に認可され、0才から2才までの公的補助を受けることができました。保護者の経済的負担の軽減と、安心して保育できる条件として、職員の待遇改善と設備の充実に大変役立ち感謝しています。
しかし、3才になったら連推連に移さなければならず、0才から就学前までの一貫した保育を目指す私達にとって、どうしても乗り越えなければならないハードルがあります。現在、3歳以上児は別の園に移り、少人数で1対1の関係でどうか子どもが安心して保育を受ける条件をみんなで力を合わせて3才以上児も認可して一緒に過ごせるように、御支援、御協力をお願いします。
 
                        2019年12月
                        天草あゆみ保育園 園長 鮫島里子